Renta!オリジナルの異世界ファンタジー小説レーベル「スピアノベルス」はこの度、「小説家になろう」と共同で小説コンテストを実施いたしました。
受賞作はRenta!にて電子書籍として配信を行い、人気の作品についてはコミカライズされる場合もあります。
応募総数5,183作品の中から
最終結果を発表しました!
この度は『第1回 スピアノベルス大賞』にご応募いただきまして
誠にありがとうございました。
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『鉄錆姫は三度死ぬ』
受賞作品を読む
あらすじ
「お前は三度死ぬだろう。一度目は誰かのために。二度目は国のために。三度目は自分のために」
そうエルフから【祝福】された姫君、アウラローゼ。
彼女は、かつて大陸を震撼させた祖母、“鉄血女王”マリアローズの生まれ変わりと呼ばれ、周囲から厭われて生きてきた。
だがしかし、祖母になぞらえた“鉄錆姫”という謂れなき汚名を、アウラローゼは鼻で笑い飛ばす。
「絶っっっっっ対に、お祖母様よりも私の方が美しいわ!」
そんな彼女の元に舞込んできたのは、“黒鉄王子”と誉れ高い隣国の第二王子、フィルエステルとの婚姻だった。
周囲の悪意をはね返すことはできても傾けられる愛情を信じられない姫君と、そんな姫君をひたむきに愛する王子の、恋と約束の物語。
編集部コメント
どんなに不遇な状況でも、自身の美しさに絶対的自信を持ち、周囲からの悪意にも負けず、凛として強く自分の道を切り拓いていく主人公の姿がとても魅力的でした。
主人公の一族は産まれた時にエルフから授けられる【祝福】と呼ばれる特別な力によって「人生で三度死ぬ」ことが予言されているため、「いったい、どこで事件が起きるのだろう!?」とストーリーに引き込まれます。
この設定や構成の良さに加えて、どのキャラもしっかりと立っているところも素晴らしく、特に主人公と侍女のシスターフッドには感動を覚えました。
隣国の王子のもとへ嫁ぎ、最初は彼から向けられる愛情を信じられずにいた主人公。それでも一途な愛で徐々に心を開いていく様子はどこか愛しさも感じ、読んでいて胸がいっぱいになります。
ふたりの恋愛模様にドキドキしつつも、その途中に起きる事件と推理によって飽きることなく最後まで一気に読ませる力のある作品だと感じ、高く評価しました。
作品として現状のままでも非常に完成度が高いのですが、主人公の侍女や王子の側近の過去のエピソード、すべてを知ったのちに主人公が母国に戻り、家族やエルフ達と再会した時にどんな会話が交わされるのかなども読んでみたいと思いました。
また「鉄血女王」と呼ばれた亡き祖母は、幼い頃にエルフとどのような交流をし、大陸を統一すべく戦場を駆けたのか、彼女がどんな恋をして、何を想いながら世を去ったのか……といった過去を、主人公の対比として物語のどこかに入れると、より世界観に厚みが増すと思います。
受賞者コメント
このたびは第1回という記念すべき開催において、大賞という栄誉ある賞を賜りましたこと、大変光栄に思っております。
『鉄錆姫は三度死ぬ』に触れてくださった読者様、選考に携わってくださった皆様に、心より御礼申し上げます。
なかなか芽が出なかった当作品でしたが、思い入れは深く、だからこそこの機会を得られたことが本当に嬉しいです。
これをバネにし、一筆者としてますます励んでまいりたいと思います。